八戸は青森県南部地方の中心地として、港町と工業都市の2つの顔を持つ町でした。 その上に、今年平成25年5月24日から景勝地の種差海岸・蕪島が新たに国立公園に指定されることになって、 観光の町の顔も加わりました。
更に私見で加えさせて頂くなら、この地方特有の歴史文化の顔も持っていると思いました。櫛引八幡宮や根城の広場など鎌倉時代からの歴史の跡をしるす有形文化財や八戸三社祭りや「八戸えんぶり」等の無形文化財はこの地方の民俗・歴史・文化を示すものではないかと思いました。「八戸えんぶり」はPacific Venus号の八戸出港時にお見送りの言葉として寒い夕暮れの港でご披露下さって乗船者一同感銘を受けました。
えんぶりとは八戸地方を代表する民俗芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されており、その年の豊作を祈願するための舞で、太夫と呼ばれる舞手が馬の頭を象った華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振る独特の舞が大きな特徴ということです。
その舞は、稲作の一連の動作である、種まきや田植えなどの動作を表現したものだそうです。
また、えんぶり摺りの合間の子供達による可愛らしい鯛釣りの祝福芸もあって見る者を楽しませてくれます。
(右側の出港時のビデオをご覧ください)
また、市内各所に「源義経北行伝説」の縁の場所が残っていることは、その真偽は別として、この地方の歴史文化を更に奥深いものとしていると感じました。義経は、平泉・高館で自害せず、密かに脱出したと伝えられています。脱出後は海路逃亡し、八戸の種差海岸に上陸し、ある期間この地方に滞在し、その後竜飛崎から北海道へ渡り、樺太、モンゴルへと移り、源義経はチンギス・ハーンになったという伝説で、これは中々面白い想像力豊かな伝説だと思います。
私たちは八戸市の観光課の職員とボランティア・ガイドさん達の案内でこの一日、
国立公園に指定される前の種差海岸を歩きました。
海岸沿いの遊歩道は中々よく整備されていて、まだ所謂観光地化されていない自然が堪能できました。願わくは、このような遊歩道が海岸沿いにずっと茨城県辺りにまで出来ると良いなあと思いました。
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下の動画は無形民俗文化財の『八戸えんぶり』に送られてPacific Venus号が八戸港を出港した折ものです。